6月30日7時25分配信 ロイター
[ニューヨーク 29日 ロイター] ニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落した。欧州の銀行の資金調達懸念が圧迫材料となり、対スイスフランで最安値をつけたほか、対円で8年半ぶり安値をつけた。弱い経済指標を受け世界経済の回復をめぐる不透明感が高まり、ドルと円が買われた。
欧州の銀行間金利は8カ月ぶり高水準を記録した。欧州中央銀行(ECB)の1年物オペが今週期日をむかえ、市場から0.5兆ユーロ近くの資金が吸収されることから、一部の銀行が資金調達難に直面するとの警戒感がある。
6月の米消費者信頼感指数が大幅に低下したことや、中国の景気先行指数が下方修正されたことに加え、日本の失業率が予想外に悪化したことから、世界経済の先行きに対する不安が高まった。
リスク回避の動きから、豪ドルやニュージーランドドルなどの高金利通貨は売りが優勢となった。
HiFXのシニア為替ストラテジスト、ガレス・シルベスター氏は「株式市場はきょう、大幅に下げた。これがある程度ドル高につながった。カナダドルや豪ドル、ニュージーランドドルのようなリスク通貨は米ドルに対してかなり売り込まれた」と語った。
ニューヨーク市場終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.7%安の1.2190ドル。ロイターのデータによると、一時2週間ぶり安値となる1.2152ドルをつけた。
テクニカルアナリストは、1.2150ドルが主要水準になると指摘。この水準を割り込めば、心理的に重要な1.2000ドル水準や、6月7日につけた4年ぶり安値となる1.1875ドル近辺を試す可能性がある、と指摘する。
ユーロ/円は1.6%安の107.91円。一時2001年末以来の低水準となる107.33円をつけた。
ロイターのデータによると、ユーロ/スイスフランは1.3167スイスフランと、ユーロ導入以来の安値をつけた。
ドル/円は0.9%安の88.54円。米10年債利回りが2009年4月以来初めて3%を割り込んだこともドル/円を圧迫した。
欧州における投資家の不安心理を示す主要指数であるVDAX─NEWボラティリティ指数は15%上昇し3週間ぶり高水準を記録した。
ドル指数は0.6%上昇し86.121となった。
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